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最近見た展覧会など
最近見た展覧会やギャラリーでの展示の記録。写真がないものもあります。アート系・展示会情報と雑感は今はtwitterに流してしまっているのですが、ブログにきちんと記録として残しておくのも大事だなと思っているので、メモ程度でもざっくりと。

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現代美術館のレベッカ・ホルン展。今回の企画がなされるまで私は全くこの人を知らなかったのですが、非常に好みでした。すべての作品が機械仕掛けで動くようになっています。時間に追われてざっくり流してしまったので、動く瞬間を見届けられなかった作品もあり、それが心残り。映像作品も多く上演されていたので、ゆっくり時間をかけて見るのがおすすめかも。

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H.P.DECOで開催されているtestisの展示。古い時計屋に足を踏み入れたようで、絶え間なくコチコチと時計のムーブメントの音が響いてくる。無相創の作品もそうですが、破棄された機械部品を新たに甦らせたオブジェ嗜好なインテリア用品は好きです。今度H.P.DECOでは新世界透明標本の展示も行われるようなので、これにも行くつもり。

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Bunkamuraで開催されている「愛のヴィクトリアンジュエリー展」はお勉強のために見る。私が作っているのジャンクなアクセサリーだけれど、ジュエリーにも興味があるし物を見ることで学ぶことが多いので、最近はいろいろな展示や催しに足繁く通うようにしています。フットワークが軽いのは自分の強みだと思います。展示されているジュエリーは美しく、私は特にシードパールを用いた繊細なジュエリーが好きでこのポストカードを購入。後半にはレースの展示などもあり、レースの勉強中ということもありじっくり眺める。遺髪を用いたものは少し不気味さを感じつつもどこか惹かれていて、いつか何かアイテムを入手したいなと思っていたり。ただ単にきれいなものよりも、奇妙で不気味さのある物をキャビネットに陳列してゆきたい。

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代官山のAquviiで開催されているMAISSA TOULETの「Cabinets of Curiosities」。正直な感想を書けば自分の好みよりはキッチュで、あまりピンとこなかったなという感じ。このキッチュでシュールなテイストがよいという方もいるかと思いますが。ジョセフ・コーネルからインスパイアされているようですが、そういえば4月から川村記念美術館でコーネル展がはじまりますね。私は作品集は何冊も持っているけれど実物を見たことは実は一度もないので、とても楽しみにしています。

以下は写真のない記録。
・オブジェの方へ ー変貌する「本」の世界
うらわ美術館で開催されていた展覧会。私自身今後書物を用いた表現活動を展開しようと思っているので、勉強がてら見に行きました。資料として図録も購入したけれど、図録が大きくて本棚に入れるのにちょっと不便。。

・小村雪岱とその時代 埼玉県立近代美術館
うらわ美術館とハシゴ。金沢の泉鏡花記念館に出かけた時、展示されていた小村雪岱による装幀本に目を奪われて興味が高まっていたところに展覧会が開催されていることを知り、慌てて出かけました。資生堂時代の仕事から鏡花をはじめとする数々の本の仕事、「おせん」の挿絵や舞台美術など、多岐に渡る仕事ぶりが紹介されていました。私はやはり関心が書物にあるので、鏡花関連を一番真剣に眺めました。『日本橋』も好きだし、見返しに刷られた絵の冴え冴えとした青の美しさといい、素晴らしいです。今の芸術新潮が雪岱特集なんですよね、欲しいな。

・内藤ルネ展 大丸ミュージアム
私は古い物が好きなのですが、守備範囲が戦前どまりで戦後のものに対してはかなり疎かったりします。内藤ルネは名前だけは知っていたけれど実のところあまり仕事を知らなかったので、出かけてきました。私の基本的な好みとしては中原淳一をはじめとする叙情的でセピアなロマンティシズムに惹かれるので、ポップでキュートな世界観はまたちょっと自分の嗜好とは違ったりします。でもそういうのを抜きにしても内藤ルネの仕事はすごいなと思ったし、とても面白く見に来てよかったです。例によって本が好きなのでジュニアそれいゆ時代の仕事には興味津々だし(イラストよりもデザインの方に興味があるかも)、あと一番興味を持ったのは『私の部屋』で展開されたインテリアを通じた内藤ルネの世界と美学の具現化でした。彼の提示する世界観はただ「かわいい」だけではなく、そこには夢見る力が内在しています。この「夢見る力」というのが今後自分のキーワードかもしれないなと思いました。古いオリーブをめくっていて思うのですが、私はかつてのオリーブという雑誌を通じて提示された世界には「夢見る力」を感じるけれど、森ガールとかにはそれはないなと思う。などなど、最近の風潮に感じていた違和感が自分の中で多少説明がつくような気がしました。ファンシーグッズをはじめ、これだけの物が一堂に並べられいるのは壮観です。資料として図録を購入。

・医学と芸術展 森美術館
すみません、前の文章で力尽きました(笑)。これにも行きました。東大博物館の「命の認識」展も来週行こうと思っています。
by yuriha_ephemera | 2010-02-06 22:52 | 本・映画・アート
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