一箱古本市2010出品本リスト*2
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★バレエ★
・文/森下洋子 写真/西川治『夢みるバレリーナ』(サンリオ)…スカラ座とオペラ座のバレエ学校で撮影された写真。バレリーナを目指す少女たちはひたむきで清潔で、そしてほのかにエロティック。

・東逸子 絵・文『ピルエット』(河出書房新社)…東逸子が描く美しいバレエの世界。「少女たちは点で立たなければならない。ひたすら羽根のように。少年たちはペガサスを夢見てまだ幼い足を交差させる。何度も、何度も。」
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★今年の猫本★
・ジルベール・ガヌ『わが愛する猫の記』(潮出版社)…今年の猫本その1。「猫を語り、その生態を詳細に述べつつ、同時に人間を語り、その生き方を批判する。そこには鋭い観察があり、深い省察がある。人間のやりよると現代世界の動向とに体する忌憚ない断罪がある。」

・熊井明子『猫の文学散歩』(集英社)…今年の猫本その2。猫をモチーフとした文学を逍遥する上質の読書エッセイ。読みたくなる「猫本」がたくさんあります。
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★ちくま文庫シリーズ★
・レイ・ブラッドベリ『火星の笛吹き』(ちくま文庫)…ブラッドベリの幻の処女作「ホラーボッケンのジレンマ」をはじめ、若いブラッドベリのスペース・ファンタジーが収録された短編集。

・G・マクドナルド 荒俣宏訳『リリス』(ちくま文庫)…ジョージ・マクドナルドの最高傑作。夢みる若者たちの冒険を描いた瞑想的なダンタジー。

・H・F・ペータース『ルー・サロメ 愛と生涯』(ちくま文庫)…ニーチェ、リルケ、フロイトを魅了したルー・サロメ。美しくて知的、そしてどこかエキセントリックさのある女性に私は惹かれます。

・入江曜子『我が名はエリザベス 満州国皇帝の妻の生涯』(ちくま文庫)…ラストエンペラー、満州国皇帝溥儀の妻、婉容凄絶な生涯。西洋文化を身につけて育った美しく可憐な少女は、阿片に溺れて孤独に死んだ。悲劇的な結末をむかえた女性の一生を綿密な調査と独自の視点で描くノンフィクションノベル。

・平野威馬雄『平賀源内の生涯 甦る江戸のレオナルド・ダ・ビンチ』(ちくま文庫)…日本のレオナルド.ダビンチとも呼ばれる平賀源内。エレキテルをはじめ、顕微鏡や寒暖計など、多才な才能をみせた人物の生涯を描いた本。
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★「月」をめぐって★
・ジェームス・サーバー作/宇野亜喜良絵『たくさんのお月さま』(サンリオ)…現在愛知県刈谷市美術館で開催中の宇野亜喜良展展。私は11月6日に名古屋に行くのですが僅差で終わっていて無念。サンリオの本は好きで、見かけるとつい買ってしまいます。

・イタロ・カルヴィーノ『柔かい月』(ハヤカワ文庫)
「月」を意識してこの本をセレクト。イタロ・カルヴィーノのコズミック奇譚。Qfwfq 氏、溶け出した月が地球の地上に降り注ぐ。

・安部公房『笑う月』新潮社…「笑う月が追いかけてくる。」「夢の中で周期的に訪れる笑う月は、恐怖の極限のイメージなのだ。」
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★海外の児童文学本★
・マイケル・ボンド作『パディントンのクリスマス』(福音館)…愛すべき熊のパディントンシリーズの2作目。クリスマス

・トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の彗星』(講談社青い鳥文庫)…彗星が地球に衝突して地球が滅びるかもしれない。この世の終わり。どこか暗さの漂う物語が好きです。

・フィリップ・ターナー『岩波世界児童文学集27 シェパートン大佐の時計』(岩波書店)…架空のイギリスの町ダーンリー・ミルズを舞台にした少年たちの物語。脚の不自由な男の子の手術に少年たちのミステリーを織り込んだストーリーです。

・A・A・ミルン作/E・H・シェパード絵『クリストファー・ロビンのうた』晶文社…<クマのプーさん>を生んだ名コンビとして白得るミルンとシェパードが組んだ最初の本。クリストファー・ロビンの原型がここにあります。

・ジャン=クロード=カリエール『ぼくの伯父さんの休暇』リブロポート…ジャック・タチによる映画が有名ですね。「海岸ホテル」を舞台に繰り広げられるユロ氏の物語。小洒落たデザインの本も素敵です。
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★雑誌/ムック★
・『カイ 特集:古本と。ジャズと。』…ホッカイドウマガジン[カイ]。特集が古本とジャズ。書物の生態系/ジャズに会いに行く 釧路、そして根室へ。

・『ROCKIN' ON JAPAN.』1994.4 小沢健二20000字インタビュー…今年13年ぶりに全国ツアーが行われたことを祝して。16年前のロキノンに掲載された2万字インタビュー。

・『暮しの手帖』1959.summer…焼けた紙の狭間からたちのぼる家庭と暮らしの静かで豊かな匂い。表紙に雰囲気があって気に入っている一冊を選びました。

・『太陽 特集:ユニーク博物館めぐり』1987年4月…1987年発行の太陽。珍奇な博物館好きとしてはこういう特集はたまりません。なかなか内容が濃くておすすめですよ。谷中にある「大名時計博物館」も載っています。

・『サライ』1994年8月…特集は「東京駅で遊ぶ」や「夢みる瞳の少女たち 抒情画家中原淳一」など。オヤジ雑誌サライの表紙がこの号は乙女チック。

・KAWADE夢ムック『須賀敦子 霧のむこうに』(河出書房新社)…須賀敦子追悼特集。私が初めて読んだ須賀敦子の本は『ヴェネツィアの宿』でした。須賀敦子についてはなかなか語れないのですが、彼女の存在とその文章は私の心の底を清流のように流れていて、静かに影響を受けていると思います。

・『世界の作家 辻邦生』(番町書房)…辻邦生は私の青春でした。菅野昭正編集による1978年発行の一冊。個人的に好きな一冊を選ぶとしたら『夏の砦』です。

・『真空管アンプ製作ガイド』…部品購入から設計・製作・測定までのノウハウ満載。作ってみますか?

・『ダ・ヴィンチ』1997年7月…表紙が緒川たまきだったり「寺山修司の解体全書 美しい女たちの昼と夜」だったり、いろいろとおいしい一冊。
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★昭和期の古い本★
・『電気とラヂオ』…昭和5年発行。昭和初期の科学の本にあるなんとも味わい深い雰囲気を楽しんでいただきたい一冊。赤の表紙もかわいいです。

・『小学生全集57 子供電氣學』…「電氣學とその應用は、まだまだ将来には大進歩がありますので、この書物も何年か經てば古くなるでありませう。その進歩した暁のこの學問への道案内になれば、著者の幸とし、また光榮とする所であります。昭和四年天長節の日」

・ディッケンズ『世界名作全集120 クリスマス・カロル』講談社…昭和32年発行。是非この本は函から出してみて下さい。エンブレムや百合をあしらった表紙がかわいいです。
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★手作り女子のために★
・田中ハンナ『お休みの日は、お裁縫』(文化出版局)
・中川清美『中川清美のアクセサリーノート』(文化出版局)
・『カルトナージュ 6つのアトリエから届いた布函』(文化出版局)
・水野真帆『ちいさな手づくり絵本』(毎日コミュニケーションズ)
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★ほるぷ復刻本★
北原白秋『トンボの目玉』
秋田雨雀『太陽と花園』
青木茂『智と力兄弟の話』
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★洋書★
『Victorian Cottage』
『PICTURE DICTIONARY』
『SEASHELLS PHOTO POSTCARDS』
etc…
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by yuriha_ephemera | 2010-10-07 13:32 | 活動の記録 | Comments(2)
Commented by ゆず at 2010-10-08 00:25 x
お久しぶりです!一箱古本市、私にとってゆりはさんとお会いするきっかけになったこのイベントは本当に特別なイベントです!今回も説明を読んでいるだけで欲しい本がいくつかあり…当日行けないのがとても残念です;本業もお忙しい時期でしょうが、趣味の時間を通してリフレッシュなさってくださいね♪
Commented by yuriha_ephemera at 2010-10-19 12:06
ゆずさん>
こんにちは。ご無沙汰しております。そしてコメントをありがとうございます☆
そうそう、思えばゆずさんと最初にお会いしたのは2008年の一箱古本市でしたね。懐かしいです〜。
今年は残念ながら雨の中での開催だったのですが、なんとか無事終わってほっとしました。

今年の冬は関東に戻って来られるのでしょうか?夏にお会いできなくて残念だったので、お時間がありましたらぜひ冬にご連絡下さいね!
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