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登別
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5日6日の記録です。叔母と二人で登別の一泊旅行に出かけました。登別は地獄谷をはじめ温泉で有名な場所です。札幌からはJRで一時間ぐらいと道内の中では比較的近場で、子供の頃に一度家族と一緒に出かけたことがあるなぁ…とぼんやり思い出しながらJRに乗っていました。子供の頃は温泉なんて退屈だったし、やたらときつい硫黄の匂いばかりが記憶に残っていますが、この年になるとのんびり温泉旅行が好きになりました。登別駅に着くと、さっそく熊がお出迎え。ああ北海道だなぁ…と思う瞬間です(笑)。それにしても北海道の土産物屋や骨董屋に行くと必ず木彫りの熊がありますが、あれを今でも買う人はいるのでしょうか。

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泊まったのは滝乃家という旅館。創業90年を過ぎた老舗旅館ですが去年の8月に建物を立て替え、リニューアルオープンをしています。旅館ではあるもののインテリアや空間づくりにモダンなセンスが取り入れられていて、心地よいラグジュアリー感がありました。老舗旅館にありがちな過剰な華美さはあまり好きではないので、こういう雰囲気はとても素敵だなと思いました。泊まった部屋も部屋数が多く、露天風呂もついていて、ゆったり気分で過ごしました。本当は部屋の写真も撮りたかったのだけれど、私のデジカメは広角にとことん弱くて部屋の写真は諦めました。上にアップしているのは1階にあるラウンジの風景です。ガラス張りで日射しが明るく、なごめる場所でした。本物の薪を使う暖炉があり、夜はここでお酒をいただきながら楽しくおしゃべりしました。パチパチはぜる炎の色と音は郷愁を呼び覚まします。かつて曽祖父母が暮らしていた家にはペチカがありました。今でも残っているその家には私の一族の過去の遺物、商売の道具や家具家財が詰まっているので、いつか機会があればもう一度見に行きたいものです。たぶん譲り受けたい家具がたくさんあると思うのですが、今の住まいだと狭くてこれ以上家具を増やすことができないので、あえて行かないようにしています。見たらきっと欲しくなってしまうでしょう。大きな古時計や猫足のテーブルや椅子、そんなものを並べられる広い部屋に引っ越すことができたら…なんてそんなの夢のまた夢ですね。

滝乃屋はお料理も有名なのですが、少しフレンチが入った和食料理は噂に違わずとてもよかったです。温泉は最上階と地下、さらに部屋つきの露天風呂があり、いずれも水質が違います。私は最上階の雲井の湯が一番好みでした。乳白色で硫黄の匂いもきつくなく、とても肌当たりのよいなめらかなお湯でした。ボディーローションをつけなくてもお肌がしっとり。体も温まるし、やっぱり温泉はいいですね。これから北海道に帰るたびに温泉に出かけてしまいそうな予感がしています。

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のんびり温泉旅行が目的だったのでほとんど観光はしなかったけれど、何も行かないのは寂しいので登別マリンパークに行きました。水族館とディスニーランド的なテーマパークを融合させたような施設です。魚類を展示しているニクス城を中心に見回りました。冬の水族館は人気がなくて、物悲しくて、決して嫌いではありません。とはいうもののお客は少なく、それも海外からの観光客ばかりで相当がらんとしていましたが…。魚や海月などいろいろ写真を撮ったけれど、あえて抽象度の高いこの一枚をアップ。
by yuriha_ephemera | 2009-01-09 20:40 | voyage
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