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本をめぐる一日
今日は夏のAC11でご一緒させていただいたCUTICURAさんと一緒にお出かけをしてきました。CUTICURAさんはAC11を通じて知り合った作家さんなのですが、以前吉祥寺のPORTFOLIO(今は移転してpoool)でアクセサリーを見かけてぜひお話してみたいと思っていた方でした。ブランド名のCUTICURAとは、ラテン語のCUTICULAから採った造語だそうで、CUTICULAは生物体を保護する膜様の物質で、ほ乳類の毛や、昆虫の金属質の外殻、植物の葉にも存在するとか。作るアクセサリーの作風は全く違うのですが、例えば生物への興味だったり、またアクセサリー作りへのスタンスだったり(CUTICURAさんは絵も描いていらっしゃいます)、共感することが多くて、それ以来仲良くさせていただいています。今日は私の案内で某所(伏せるほどではありませんが)へ洋書の仕入れに、そしてCUTICURAさんの案内で茅場町にある森岡書店で開催されている本と植物を組み合わせた展示を見てきました。

今までも古書はアクセサリーなどでちょこちょこ使っていましたが、今後はより書物を意識的に用いたオブジェやインスタレーション、また雑貨を作っていくことを考えているため、素材としての本を集めています。今日も抱えきれないくらい本を買って、配送してもらいました。さすがに配送は初めてだな。家に届くのが楽しみです。CUTICURAさんもディスプレイに使えそうな本が買えたようで、案内した甲斐がありました。

次はCUTICURAさんの案内で、茅場町にある森岡書店に出かけてきました。森岡書店は古書展とギャラリーのお店で、この日は東京ピストルの本鉢展が行われていました。くり抜かれ、植木鉢にリプロダクトされは古書には緑が生い茂り、こういう本のあり方も面白いなと思ったり。自分ではなかなか出来ないことですが、古書と植物の組み合わせはいいものだな…と例えば高円寺にあるアール座読書館の空間を見ても思います。森岡書店もとても雰囲気のよい場所だったので、また行きたいなと思ったり。

森岡書店の後は近くのスタバでおしゃべり。私は実はあまり作家さんの友人はいないので、CUTICURAさんは数少ない作り手同士の悩みを話し合える仲間です。今日も情報交換をしたり、次の展示会を頑張ろうと励まし合ったり、短い時間ですがたくさんエネルギーをいただくことができました。CUTICURAさん、今日はありがとうございました☆AC11といえば、12月に開催される展示会に私もCUTICURAさんも出展します。えっと、もう情報解禁でいいのかしら?明日のデザインフェスタよりDMの配布が開始されるそうです。行かれる方はぜひぜひお手に取って下さいませ(ちなみに私は今年のデザフェスは諦めました。すみません)。AC11については、正式な情報解禁を確認してから改めて告知をしたいと思っています。

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家に帰り着くと、素敵なオンライン古書展享楽堂からの本が届いていました。空想家のための古本屋、納品書もシーリングワックスで封じられていたり、また外国切手が入っていたりと、HP通りの一貫した世界観を感じます。今回はデロール本をはじめ、何冊か購入。また利用したくなる、素敵なお店でした。

夜になり、今日は本を巡る一日だったなと振り返っています。本業では書物をはじめ活字文化について論理的な枠組みを打ち立ててゆくことを目指し、もう一つの由里葉の名では、書物の意味や形態そのものも解体して新たな物を生み出していく。それが私の今後進んでゆくべき道なのだなと最近自覚しつつあります。
by yuriha_ephemera | 2009-10-23 19:00 | 雑記
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