人気ブログランキング | 話題のタグを見る
世界は一冊の書物
世界は一冊の書物_c0077407_1343241.jpg

Jane Marple、2004年秋物のBOOKリングです。この年のBOOKシリーズは、本当に本当に素敵でした。私が今年のオールドライブラリーにあまり愛着が持てなかったのも、きっとBOOKシリーズに対する未練がありすぎたからでしょう。そんなブックシリーズですが、実は私の手元にあるのは今のところBOOKリングとバックだけ(背景に使っているのがバッグです)。JSKやスカートを買い逃したのは一生の不覚…。他のアイテムは、未だに探し続けています。いつか手に入ればいいな。

さて、このBOOKリング。色はATGです。ATSもあって、そちらは本の表紙がブルーでした。この指輪、愛用しすぎたためにすっかりメッキが剥がれてしまい姿はかなり無惨なことになっています。でもでも大好きなリングなので、まだまだこれからも使い続ける予定です。西洋の皮装幀本を思わせるデザイン、表紙には百合紋章。写真には写っていませんが、背表紙には「Jane」の文字が。指の上にちょこんと乗った本は、書痴ぎみな私の心をくすぐります。

私の部屋は、服やアンティーク、そして本で溢れている。どれもどれも、私の大切な宝物。でも何か一つしか選べないと言われたのなら、私は迷わずに書物を選ぶだろう。だって、私は活字で形成された人間なのだから。山尾悠子の「誰かが私に言ったのだ 世界は言葉でできていると」ということばが、私の根本なのかも。もちろん、美しき『山尾悠子作品集成』は私の蔵書の中の一冊です。ちなみにエントリーのタイトルは、マラルメより取りました。マラルメ、そしてボルへスは書物と世界を語るうえでは欠かせない存在ですよね。そういう話しはまた別の内容になってしまうので、ここでは考察しませんけど。本、図書館、世界。今はただ、そのイメージの連鎖を楽しみましょう。
by yuriha_ephemera | 2006-08-29 01:37 | Jane Marple
<< 季節はずれの海 やさしくピンで留めて >>
AX