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金平糖はお星さま
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友達が京都へ行ってきました。「お土産は緑寿庵 清水の金平糖がいいなぁ〜」とおねだりしたところ、わざわざ出かけて買ってきてくれました。しかも、こんなにたくさん!もうもう幸せです。本当にありがとう〜。

緑寿庵 清水は、日本で唯一の金平糖専門店です。1546年にポルトガルからもたらされた金平糖は、長い歴史があるお菓子です。でも実はいまだに金平糖のツノがなぜできるのか、その謎は科学的に解明されていません。不思議ですね。緑寿庵 清水の金平糖のすごいところは、天然の味をつけると砂糖が固まらないという従来の常識を覆し、多種多様な金平糖を作っているところです。以前から憬れ続けていたお店だったし、京都も何度か足を運んでいるけれど、タイミングが合わずに一度も行くことができなかったお店でした。こうして食べることができて、長年の悲願が叶った感じです。

いただいたものの紹介。まずは季節限定の桜の金平糖。この季節ならではですね。そして右は定番品の小袋。天然檸檬、天然めろん、そして天然パインです。天然苺が売り切れていたそうで、残念。

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小袋はこんな赤い巾着に入っていました。巾着もかわいいですよね。京都のお菓子は包装も洒落ていて好きです。

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金平糖を実際に見てみましょう。これは天然めろんです。風味豊かな果物の香りと、口の中に広がる薄甘い味がもうたまりません。お腹を満たしてくれるようなお菓子ではないけれど、茶箪笥の中に常備してふとした時にポリポリ食べたい、そんな懐かしい味です。すっかりはまってます。

ところで私が今一番興味があるのは、定番商品である天然水サイダー味の金平糖。友達のを少しわけてもらったのですけど、これがとっても好みの味だったのです!駄菓子屋の味かもしれないけど、ソーダの香りが口の中にしゅわっと広がるのがたまりません。色も長野まゆみ風に書くと薄水青という感じでしょうか。まるで、星みたい。今度電話で取り寄せようと思っています。わざわざ電話で取り寄せするのがサイダー味かと突っ込まれそうですが、好きなんだものしょうがない。それにほら、サイダー味の金平糖だなんて理科少年チックではありませんか。

言うまでもなく、私にある「金平糖=星」という連想は、稲垣足穂の「星を売る店」の影響です。

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が、この時横切ろうとした辻の向うがわに、ふしぎな青色にかがやいている窓を見た。青い光に縁がある晩だ、こんどは何者であろう、と近ずいてみると、何と、その小さいガラス窓の内部はきらきらした金平糖でいっぱいではないか!ふつうの宝石の大きさのものから、ボンボンのつぶくらいまで、色はとりどり、赤、紫、緑、黄、それらの中間色のあらゆる種類がある。これが三段になったガラス棚の上にのせられて、互いに競争するように光っている。

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「奇妙なことに、紅いのはやはりストロベリー、青いのはペパーミント、みどり色のは何とかで、黄色はレモンの匂いと味に似かよっているとのことでございます。もっともいくらかの癖を持っていますが、それもお慣れになると、かえって離れがたい魅力になるとか申しております」
「それでー」と待ちかねて私は口を挟んだ。
「いったい何者なんです?」
「星でございます」
「星だって?」

今日は久しぶりに足穂を読み直しつつ、金平糖を食すことにしましょう。
by yuriha_ephemera | 2007-03-14 17:37 | カフェ・食べ物
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