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SAGANO-YU+オルゴール博物館
京都旅行紀の続き。広隆寺で国宝の弥勒菩薩半跏像(たおやかで美しかったです)を見た後は嵐山へ移動。天竜寺をはじめ渡月橋など見所スポットも多い嵐山ではありますが、なんだか妙に観光地観光地してしまっていて、あまり好きではないというと語弊があるけれど、ともかくそぞろ歩きがさほど楽しくないというのが個人的な見解です。しかしそれでも嵐山に出かけるのは、お気に入りの場所があるからです。今日はそんなスポットを二つ御紹介。

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まずはここ、SAGANO-YU。昔の銭湯がカフェとして生まれ変わった場所です。大正12年に建てられた「銭湯 嵯峨湯」は2004年にその長い歴史に幕を閉じ、昔の面影を留めつつ新たな施設として再生されました。それがこのカフェなのです。残念ながらこのカフェは内部が撮影禁止で、写真がありません。非常にフォトジェニックな空間で撮影心を刺激する場所だったのですが、ルールはルールだから仕方ありません。ぜひ出かけてご自分の目で確かめて下さいね。おすすめの場所です。

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店内は撮影禁止だけど食べ物だけならと許可をいただいたので、フードの写真をアップです。私が頼んだのはホットサンド(チキンと玉子)と嵐山カステーラプディング。フードも美味しゅうございました。嵐山は大混雑だったのにSAGANO-YUの中は人もまばらで、かつての浴槽を改装した白く明るい空間の中に座り、降り注ぐ透明な陽光とオブジェと化したかつての用具を眺めながら、モダンレトロな空間を存分に楽しむことができました。

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SAGANO-YUを出た後は嵐山オルゴール博物館へ(注:ホームページは音が出ます)。もう何度も何度も足を運んでいる、私の大好きな場所です。オルゴールをはじめオートマタなど、素晴らしいコレクションの数々が展示されています。ゴスやらロリな人の典型的な傾向かと思いますが、ご多分に漏れず私も人形が好きです。といっても天野可淡や恋月姫も好きではありますけれど、私が一番心を惹かれるのはそうした人形ではなくオートマタ。そもそも私の人形への入口はムットーニ(そしてマネキン写真を撮るベルナール・フォコン)でしたから、これも私の傾向を端的に示しているかと。ロリータさんが「お人形になりたい」と言っていたり書いているのをたまに見ることがありますが、それは永遠に変わらぬ愛らしさと美しさへのナルシスティックな願望と私は解釈しています(もし解釈が違っていたらすみません。私はこういうメンタリティはないので実のところよくわからないのです)。私自身は所謂「お人形になりたい」なんて思ったことは一度もなくて、ただ時折「自分の体が螺子を内包していたら…」とあくまでムーヴメントへの偏愛からくる機械仕掛けな妄想を抱くことがあります。そう考えると、私はやはり思考がロリではないんですよね。まぁそんなの昔からわかっていましたけど。表層の薄いレースをはぎ取れば、中から黄鉄鉱がゴロリと転がり出てきますからね(笑)。話しがだいぶ逸れましたが、上質なコレクションを惜しげもなく展示しているこのミュージアムはオートマタ好きならぜひとも足を運ぶべき場所だと思います。嵐山へお出かけの際はぜひSAGANO-YUと一緒に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
by yuriha_ephemera | 2008-04-10 10:28 | カフェ・食べ物
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