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晴れ女伝説の岩手旅行紀
先ほど東京に戻って参りました。丸二日の岩手旅行は濃密で楽しく、なんとも充実した日々でした。今回岩手に出かける目的は三つありました。まず一つは観光。宮澤賢治の花巻をはじめ、岩手という風土を一度この目で確かめてみたいと常々思っておりました。二つめは演劇。よしこという女性オンリーの劇団があり、その公演が上演されるタイミングで岩手に出かけてきました。そして三つめは岩手在住の友達に会いたかったということ。今回の旅行に関しては、実のところ圧倒的にこの三つ目の目的が自分の中で大きく、その目的をたっぷり果たすことができたので今回の旅行には本当に満足しています。丸二日間私におつきあいいただき、車で案内をして下さったtさんに感謝です。また来年、よしこが上演される時期に合わせて岩手に出かけたいなぁと早くも考えているところです。次は遠野そして陸中海岸に出かけたいなぁ。でもそれはいくらなんでも先走りすぎですね。まずは今回の岩手旅行の日々の記録を残していきたいと思っています。本当は時事系列で書いていった方がわかりやすいのでしょうが、ブログの性質上トピックごとに切り出して書いていくことになりそうです。

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まずは軽く更新できる内容から。岩手には二日滞在するので、初日は花巻、二日目は盛岡と大雑把な予定を立てて回ることにしました。花巻では宮澤賢治関連の施設を中心にいろいろと巡りました。それはのちに紹介するとして、最後に出かけたのがここめがね橋です。宮守川橋梁ことめがね橋は岩手軽便鉄道時代の橋梁で、銀河鉄道の夜のモチーフになったとも言われている場所です。イベント時にはSLが走ったり、また夜はライトアップされているそうです。近代の工業建築好きのツボを突くデザインで、とてもかわいい橋梁です。賢治作品の中でもやはり「銀河鉄道の夜」は私の中で特別な位置を占めているものなので、その作品のゆかりの地を見ることができてとてもうれしかったです。

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こちらはイギリス海岸。賢治は北上川西岸を「イギリス海岸」と名付け、化石採集や散策によく訪れたそうです。今はもう渇水時にしか泥岩層は見られないそうですが、右の写真からうっすらと川底の独特な形がおわかりいただけるでしょうか。もっと面影がないかと思って出かけたので、泥岩層が露出していないにせよ思ったよりも雰囲気が残っていたので出かけて満足でした。タイミング的に難しいでしょうが、いつか渇水時の様子も見てみたいものです。

ところでエントリータイトルですが、今回の岩手旅行の二日間、予報は雨でした。でも私は晴れ女。そうひどいことにはならないだろうと雨傘の他に日傘までちゃんと用意をして出かけたのですが、案の定晴れ女伝説が新たに生まれた旅行となってしまいました。まずは初日。この日は曇りでじめじめした空気ながら、とりあえず雨は免れました。あれだけ予報では雨だったのに…。「さすがあたし」と若干自惚れが入りました(笑)。でもすごかったのは二日目。この日は私の念力を持ってしても雨そのものを押しとどめることは無理だったようで、雨が降りました。なので私の中の晴れ女は作戦を切り替えたらしく、「自分が本当に見たい、ピンポイントの部分だけは雨を止める」という離れ業をやってのけました(笑)。小岩井農場はかなりなザザ降りになってしまったのですが、まきば園ではない方、サイロをはじめ古い建物が多い方を見回る時は不思議と雨が降りませんでした。歩きやすく写真も撮れてああよかった…と思いつつ駐車場に戻ってきて車の前に来た瞬間、それまでせき止めていたものが溢れ出したようにどしゃぶりの雨になりました。あまりのことに二人で爆笑。tさんに「由里葉さんすごすぎます。雨を降らせない晴れ女なら見たことがありますが、雨をコントロールする晴れ女は初めてです」と言われました(笑)。私もさすがにここまで念力を発揮したのははじめてです。これはもう執念かと。話しはまだまだ続きます。お昼に福田パンを食べたらとても満足してしまったらしく、材木町に出かけたらぽつぽつと雨が降ってきました。「あらら降ってきましたね、モチベーションが下がったのかしら」と思って気を引き締め直したら、そのままザザ降りになりそうな雰囲気だったのに雨がぴたりとやみました。そしてその後一時的に晴れて、逆に暑くなりました(笑)。ここまで続くと本人も笑うしかなくて「今回の私は冴えてるわぁ、PTの雨神にしか負ける気がせんわ(この人はもう異常なのでいくら私でも敵いません)」と思うほどでした。そんなこんなで、雨を覚悟していた旅行は思ったほどの惨事にはならず、観光を楽しむことができました。でも雨は降らないまでもどんより曇っていたので写真の色が沈んでいるし、何よりも雲で一度も岩手山を見ることができなかったのがとても残念です。次に岩手に出かけた時は、必ず岩手山を拝まなければ。来年に向けて、今から念力を鍛えておくことにします。
by yuriha_ephemera | 2008-07-19 10:27 | voyage
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